~26歳吃音者の独り言~

私が知っていることの中から役立ちそうな情報を公開するブログです。

吃音で困ったこと ~野球部での声出し~

こんにちわ。

 

吃音症で困ったこと、今回は野球部での声出しです。僕は中学と高校で学校の野球部に所属していました。その中の高校時代の話です。

 

僕が通っていた高校は、普通の県立高校で野球部も強豪校ではありませんでした。甲子園とは無縁で、地元の球児達が集まる田舎の野球部といったところでしょうか。とはいえ、野球部です。

  • 坊主頭は当たり前。
  • 学校の廊下で上級生とすれ違えば、頭を下げて挨拶。
  • 顧問の先生の言うことは絶対。
  • 長い拘束時間(平日16時~21時)(土日祝7時~19時)
  • ブラック企業レベルの休日数(年間40日ぐらいだった気がします)
  • 大人になって考えると辞めなかったのが不思議と思える練習量

こんな感じです。元野球部の方であれば、大体イメージ出来ると思いますが、至って普通の野球部です。

 

ということはつまり、下級生(1年~2年夏)までは雑用や下級生仕事がありました。その中に声出しというのもあるんです。これが僕にはもう地獄そのものでした(笑)

試合中やノック中に出す盛り上げ言葉(さぁ行こう、go!go!、いけー、よっしゃー等々)は問題ありません。特に意味は無いはありませんし、本当にただの賑やかしで誰も聞いてませんから(笑)

しかし、どうしてもダメな声出しがありました。それは、試合中の守りの回に行います。マネージャーが記録しているスコアブックを見て、打席に向かう打者の打順と前の打席でどの方向に打っているかを確認し、守っている選手に大声で伝えるというものです。

例えば、6回裏の守備時に相手は4番の右バッターで3打席目とします。そして、2回裏の第1打席でショートゴロ、4回裏の第2打席でレフトフライという記録を残しています。右打者が過去2打席では引っ張っているという事実を伝えるため、我が野球部には伝統の伝え方がありました。

「バッター4番!ショート、レフトいってるよー!!」こんな感じです(笑)ダッセ。。

これを、監督の横に座り大声で発するのです。

 

吃音を抱える僕にとって、最悪の状況でした。

  • 言い換えの出来ない言葉の連続
  • 周りがうるさいうえに、100メートル先に聞こえるように大声で
  • 監督の横で吃ると怒られる

結果、「・・・バッター・・・ヨヨヨ4番。・・・ショ、ショート、・・レ、レフトいってるよー」という感じになっていました。(笑)

 

今までの記事で書いてませんが、吃音者は大声で話すのが苦手って人多いです。僕もそうですが、声を張るってシーンは吃音を改善できた今でもダメです。そのうえ、恐い監督が横にいて、吃ると怒鳴られる恐怖(笑)。。。

監督の機嫌が悪い時は胸ぐら掴まれたり、足を蹴られたりもしました。そして、監督の「言われへんのやったら、他のやつと代われ!!」という怒鳴り声がベンチに響き渡ります。下唇を噛み、弱々しい声で「スイマセン」と謝ることしか出来なかったです。

 

当時の僕は吃音症という言葉も存在も知りませんでした。なので、どうして普通に喋れないかが、分からなかったんです。「なんで、他の奴らと同じように声がでぇへんねん」と1人で悩んでいました。普通に喋れるようになりたいと切実に思っていました。

 

間違いなく僕の吃音人生で最も苦しかった時期です。

 

この体験を振り返ると、1つの問題が浮き彫りになります。それは、吃音症の認知度の低さです。

吃音を患う高校生を言葉のことで怒鳴りつけるというのは、人として考えられませんよね?

ならば、なぜ僕は言葉のことで監督に怒鳴られてばかりいたのか?それは、教師でもある監督が吃音のことについて無知だったからです。監督が吃音症について少しでも知っていれば、僕の喋り方に疑問を抱くでしょう。生徒に障害ともいえる症状があれば、何かしらの対処をとるでしょう。

 

まぁ、よほど僕のことが嫌いだったのかも知れませんが(笑)

あっ、でも当時のことを恨んでるわけではありませんよ!事実として振り返ってるだけです。

 

そもそも、僕自身が高校2年の冬まで自分が吃音症だと知らなかったことが何よりの問題です。10歳の頃から自覚症状があって、17歳まで1人でバカみたいに悩みを抱えていました。異変に気付いてから、早い内に両親または担任の先生に相談しておけば、何かが変わっていたことでしょう。

そうです!吃音である僕自身が吃音について無知だったのです!!

 

おかしいなって、疑問を抱くことって大切です。そして、その疑問を1人で抱え込まないことです。ましてや子供が。

 

病気を治すには早期発見・早期治療が1番効くって聞きますよね?

 

ことばの問題も同じですよ!!

 

 

このことから、吃音を知る者が吃音事情を発信しないとダメだと気付きました!!